1. ナレッジ・ライブラリ
  2. シーリングの課題
  3. EN 45545 - 鉄道車両における防火対策

EN 45545 - 鉄道車両における防火対策

安全性を重視した鉄道車両向けの多用途ソリューション

EN 45545 - 鉄道車両における防火対策

EN 45545 規格は、鉄道車両業界において、欧州全域で火災安全性の要求を統一的に満たすための重要な一歩でした。 かつて欧州諸国では、鉄道車両のシステムや製造工程が異なっていました。

鉄道車両の火災はブレーキ系統と電気系統の故障が原因で発生しており、車両の火災リスクを評価する方法は複数存在していました。 EN 45545 規格により、メーカー、鉄道運営会社、パートナー、サプライヤーは、乗客の安全を保証できるように規格に準拠しなければならなくなりました。 2013 年に EN 45545 規格が発表されるまで、20 年以上にわたり作成作業は続き、今日、この規格は欧州市場で鉄道車両を販売・運行するすべての業界関係者に義務付けられています。 米国と国際的には、1983 年から鉄道システムとガイドウェイに対する国際的な火災安全基準である NFPA 130 が鉄道車両に適用されています。

EN 45545-2 と EN 45545-3

EN 45545 規格 (鉄道車両の防火) のパート 2 と 3 が Roxtec に適用されます。

  • EN 45545-2 材料および部品の燃焼挙動に関する要求
  • EN 45545-3 防火壁の耐火性要求

Roxtec は、20 年以上にわたって鉄道車両業界と協力しながら、EN 45545 と NFPA 130 規格の要件を満たし、それを上回る性能を持つ材料と製品を開発してきました。 材料の開発を専門に行う研究所、2019 年に完成した最先端の防火研究所、欧州各地の防火試験場や研究機関との連携を通じて、Roxtec は、ケーブル、パイプ、プラスチック製電線管に適した高信頼性の安全なシーリングソリューションで、お客様をサポートいたします。 垂直方向と水平方向の両方で 60 分までの遮炎性能試験、ハザードレベル 3 までの燃焼性、発煙濃度、毒性に対する材料試験を受けた製品が乗客の安全を守ります。 Roxtec 製品は、防火壁のシール処理、ケーブルとプラスチック製電線管の把持に使用でき、どのような条件で運行されている鉄道車両でも、どのような設計カテゴリーでも使用可能です。

耐衝撃・耐振動

鉄道輸送の性質上、車両は絶えず衝撃や振動にさらされ、時間の経過とともにケーブルが摩耗し、最終的には機械的・電気的な故障につながる可能性があります。 ケーブルと貫通部が車両の寿命期間に耐えうることを保証するため、国際規格 IEC 61373 はその予測される寿命期間を通じて考えられる運行条件をシミュレートする試験手順を規定しています。 Roxtec 製品は、屋根上から台車まで鉄道車両のあらゆる場所に適していることが証明されており、使用用途が非常に多様です。 さらに一部の製品は、継続的な密閉性を保証するために、車両の屋根上を再現して +40℃ の温度環境で 72 時間の紫外線耐性試験を受けた後、IEC 60068-2-5 規格に沿った侵入保護 (IP) 試験を受け、その性能が認められています。

Train car v2_559x573.png

溶接工程

鉄道車両の製造過程では溶接作業が多く行われるため、品質管理・検査規格の EN 15085 は、製造工程と文書化の必要性を鉄道車両メーカーに対して定めています。 Roxtec 製品は、合意された認証レベルと性能クラスに従って製造されています。

SF first pic with welder.png

鉄道車両e-モビリティにおける延焼や煙の拡散を防ぐためにお客様のニーズに合った Roxtec シールを探すには、こちらの選定ガイドをご利用ください。

ケーブル・パイプ・電線管向けシーリングソリューション

更新済み: