Siemens 社は、米国にある HVDC 変換所の配線引込み口に Roxtec の貫通部密閉ソリューションを使用するよう指定しました。 建設を担当した Haugland Energy 社は、仕様に基づき Roxtec を採用し、地下配線と冷却配管に Roxtec 貫通部シールを取付けました。 Roxtec は、施工トレーニングなどを通じてサポートしました。
Haugland Energy 社のプロジェクト・マネージャーの Joe Mineo 氏は、「ケーブル貫通部が設計されているのは素晴らしい経験でした」と話してくれました。 「吹付けフォームなどの代替品を使って、上手く施工できていない現場を見たことがあります。」
電気安全性と予備スペース
サンドイッチパネル壁を貫通する多数の制御ケーブルの密閉と接地を施すため、貫通部には Roxtec GH BG™ が使われています。この貫通部シールは防火性能を持つだけでなく、水やネズミの侵入、電磁干渉や落雷によるダウンタイムのリスクからも設備を守っています。 貫通部は密閉されていますが、全てのスペースに配線が詰まっているわけでは無く、追加配線のための予備スペースが確保されているので、将来の拡張工事で使用可能です。 この HVDC 変換所は、洋上風力発電所から送られる風力発電電力を受電し、直流 (DC) から交流 (AC) へ変換して送電網に供給するために建設されました。
地下設備を乾燥状態に保つ
沿岸環境では、湿度対策が難しい課題です。 建設期間中、Haugland Energy 社はコンクリート基礎に Roxtec ノックアウトスリーブを埋込み、光ファイバーを通す予定の管路口を一時的に遮断し地下からの水の浸入を防止しました。 その後、光ファイバーを建屋に引き込む段階では、スリーブに Roxtec RS UG™ (地下用) シールを取り付けました。
貫通部施工のトレーニング
Roxtec の担当者は、Haugland Energy 社の施工チームが効率的に正しくい施工を行えるよう、トレーニングも実施しました。 このトレーニングは大変好評でした。
「おかげで、貫通部は整然としていて高い品質で作業を終えられました。 施工担当者は仕事の仕上がりに誇りに思っていました」と Haugland Energy 社のプロジェクト担当者の Anthony Lopez 氏は話してくれました。 「Roxtec 製品は、私たちが求める全ての条件を満たしています。」 他の方にも Roxtec シールをぜひお勧めしたいです。」
「ケーブル貫通部が設計されているのは素晴らしい経験でした」
Roxtec が選ばれる理由
- 耐火
- 防水
- 防鼠
- 等電位ボンディングと接地
- 将来の増設に備えた予備スペース
プロジェクト詳細
プロジェクト
HVDC 変換所の建設 - 米国
プロジェクト関係者
設計・エンジニアリング - Siemens 社
建設・施工 - Haugland Energy 社
用途
地上および地下に設けた配線引込み口と冷却配管貫通部の密閉処理
シーリング要求
防水
耐火
防鼠
電磁シールド
落雷の影響に対する保護
Roxtec 製品
Roxtec GH BG™ 貫通部、Roxtec UG™ シール、Roxtec ノックアウトスリーブ、その他特注シール

