多くの施工業者が船内にある数千箇所もの配線・配管貫通部を作業する場合、デジタル管理ツールがあると便利です。 Roxtec Services の主任検査官 Cristoffer Dahlén は、数十社の施工業者がそれぞれ異なる紙ベースの仕組みで管理を行う混沌とした状況をよく目にしてきました。 彼はまたその真逆も経験しました。 Roxtec Software Suite™ のデジタルツールによる完全な管理です。
「私はある造船所から帰ってきたばかりです。そこでは、施工担当者が船内の全ての配線貫通部を登録し、私たちのデジタルツールを利用して各貫通部の状況を報告できるよう設定してあります」と Cristoffer Dahlén は話します。 「それは非常にうまく機能していて、 どこに追加の施工作業が必要なのか、誰もが正確に把握しています。」
配線・配管貫通部の全開口部を完全に管理することで、安全の担当者は貫通部の状況を確認し、承認する業務を簡単に行なえます。外部検査官に施工品質を検査してもらう場合も便利です。
「今回、私たちは貫通部安全点検を行い、安全の状況をリアルタイムで報告しました。 オーナーの担当者は、私たちのサービスとデジタルツールにとても満足してくれました」と Cristoffer Dahlén は言います。
完全な貫通部登録
このソフトウェア Roxtec Transit Operate™ は、配線貫通部シールシステム登録に理想的です。2021年7月1日以降に建造契約が結ばれた新造船とオフショア設備を対象に、水密が要求される配線貫通部の登録が義務付けられました。また、船舶が修繕作業のため乾ドックに入る時も、非常に役立つツールになるでしょう。 多くのオーナーや造船業者にとって、船内の全てに貫通部を完全に管理するというのは、全く新しい経験です。 Cristoffer Dahlén は、この相互連携できるデジタルツールの利用には他のメリットもあると言います。
「Roxtec Transit Operate™ を使うと、オーナーは施工の進捗をリアルタイムで確認できるようになります。 また、船内の配線・配管貫通部の責任者は、耐火性確保と船級要求の遵守を維持できるよう、船主自身の防火巡視員が修繕作業すべき場所がどこか確認することができます。」
Roxtec Transit Operate™ の便利な使い方の一つとして、船級協会の検査官と確認しながら情報を入力することが挙げられます。 その結果、貫通部の最新の状態を把握することができ、オーナー、施工業者、検査官など全ての関係者が是正措置や最終確認が必要な場所へと簡単に戻ることが可能になります。