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金属配管貫通部のシール処理で溶接作業をなくす方法

金属配管貫通部のシール処理で溶接作業をなくす方法

溶接は、一般的に費用と時間がかかる労働集約型の作業工程です。そして、船舶内や洋上プラットフォーム設備内にある金属配管の貫通部処理をする際に広く行われる作業です。

しかし、試験に合格し認証取得済みの配管貫通部シールが開発されたことで、至るところに溶接を施すという当たり前だった作業工程が過去のものになったのです。

頑丈な配管システム

配管が壁を通る場合は、デッキや隔壁の両側から厚肉の金属パイプを構造に直接溶接する方法、あるいは重くて厚肉の貫通部品を作るか購入して取付ける方法というのが今日までのやり方でした。

どちらの方法も、2箇所か場合によっては4箇所の溶接継手を施すこととなり、かなりの溶接作業量になります。 しかし、今は別の方法があります。防火区画のデッキや隔壁を通る金属配管の溶接継手の必要を大幅に減らし、さらにゼロにできる方法です。

異種金属の配管システム

ステンレス鋼、銅、CuNi 合金、チタン素材などの薄肉 (3mm未満) の金属パイプが多く使われるようになったことで、溶接要件が厳しくなり、また配管貫通部の処理と溶接に求められる技術スキルのレベルも上がっています。  

より高い溶接レベルの要求に伴い増加するコストは、作業方法を変更すること、金属配管貫通部の処理に関する考え方をを変えることで、完全になくすことができます。

バルクヘッドユニオンに接続するのが、これまでの代表的なシーリング処理方法でした。

バルクヘッドユニオン、フランジ、カップリング、スリーブやコーミングを使用して鋼管と接続する従来型の方法は、この業界内では徐々に見直されつつあり、溶接を必要としない代替ソリューションへと置き換えられています。

異種金属のパイプを配管するのに溶接作業がゼロであれば、そのこと自体が大きなメリットですが、貫通部で毎度鋼管と接続しなくていいとなると、他にもメリットが出てきます。  

たとえば、選りすぐった薄肉かつ高品質の金属配管を、デッキと隔壁にある貫通箇所で品質的に劣る鋼管と毎度接続しなくてよくなれば、配管システムの品質、性能、完全性を損なうことがなくなります。

修繕プロジェクト – 火気使用許可

修繕プロジェクトの際には、火気使用の許可を取得したり、実際の工事では監督者を配置したりと、資材の物流、人材の確保など実際的に重要な業務が多く発生します。 火気使用作業を減らすかもしくは完全にゼロにしてしまうことで、工程管理がシンプルになり、予定通りに工事を終えることができ、コストも削減できます。このメリットは従来型の溶接ソリューションから切り替える決め手となります。 また、施工作業時間の短縮、人件費の低減、その他関連コストなども削減することができます。

Roxtec の代替ソリューション 

Roxtec の金属配管貫通部シールは、単独 (最大外径 558mm / 20インチ) でも複数本 (最大外径 54mm / 2インチ) でも、金属配管の貫通部を処理できます。スリーブやコーミングをボルト固定するか、圧縮ユニットの仕組みで取付けることができます。

どちらの取付け方法でも、従来型の溶接ソリューションと同等の耐火性を確保できます。さらに、水密性と気密性にも優れているにもかかわらず、溶接作業は不要です。

溶接によるシール処理に代わるこの配管貫通部ソリューションは、高いレベルの安全と認証された保護をお約束します。そして、この代替ソリューションは広くその実績を認められており、すべての主要な船級協会により認証されています

既に溶接不要のソリューションをお使いでしょうか? それとも、今後の新造/修繕プロジェクトで溶接作業を減らしたいと考えていらっしゃいますか? 金属製パイプ貫通部のシーリング処理で、お客様にぴったりのソリューションが見つかるかもしれません。

Roxtec の製品ラインナップには、溶接不要のソリューションがいくつかございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。金属製パイプ貫通部のシール処理で溶接作業をなくし、そのメリットを今すぐ体感してみてください。コスト削減にもつながります。

記事執筆

Will Hoffman

Roxtec 海洋&オフショア石油・ガス開発部門  部門 配管シーリング担当
Will Hoffman

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