Roxtec、BASF 社の 110kV 電力システムの改修工事を支援

Roxtec は、豊富な経験と知識でこうした課題に取組み、優れた管路口止水製品と設備のライフサイクル全体を通して支援するサービスを提供しています。 BASF 社の 110kV ケーブルピット改修工事では、Roxtec が革新的なソリューションを提供し、地下の電力設備を「危険が潜む場所」から「安全な中継地」へと変革しました。 このソリューションは、メンテナンス不要のデザインと将来の拡張工事を見据えた予備スペースにより、長期的な安全性を確保しています。

顧客ニーズへの本質的な解決策

BASF 社の 110kV ケーブルピット改修工事では、屋外ピットの深さは 5～6m で、壁面の管路口が内径 175mm の保護管が使用されていました。 主要な課題はケーブルピットへの浸水でした。 特に、この地域の降雨量は年々増加しており、雨季には短時間で洪水が発生していました。 これと地下水圧が相まって、従来のシーリング材が頻繁に破損し、ケーブルピットへの継続的な浸水が発生していました。

BASF 社は、構造的な損傷を伴わずに将来の拡張工事を可能にするような、予備スペースを備えた柔軟な止水ソリューションを探していました。 長期的な降雨や浸水によるケーブルピット内の持続的な湿気は、電力設備に潜在的な安全リスクをもたらします。 顧客が緊急に必要としていたのは、安全を確保できる保護機能、高い施工性とメンテナンス性を全て併せ持つような革新的な止水ソリューションでした。

最適解になった Roxtec

110kV 地下ケーブル ピットの現地調査を通じて、Roxtec は本改修工事の複雑なニーズに応えるために Roxtec UG™ (地下用) シールを提案しました。 このソリューションなら、漏水、浸水、湿気やネズミの侵入を効果的に防ぎ、強力な防水バリアを築くことができます。

はがせるレイヤー構造のシーリングモジュールを用いた Roxtec の独自開発技術 Multidiameter™ により、外径の異なるケーブルや配管に合わせてシール材を容易に調整できます。 稼働中にケーブルが動いたり膨張しても、止水性能を維持します。 将来の改修や更新に備えた予備スペースがあるので工事は簡素化され、従来のシーリング工法で発生していた壁の破壊は不要になりました。

工事全体で得られたメリット

Roxtec は、設計ソフトウェア Roxtec Transit Designer™ を活用することで設計と施工作業を効率化しました。ピット壁の健全性を維持しながら、設計と施工の作業時間を最小限に抑えたのです。
今回の複雑な条件下においては、分解可能で組み立て式の機構を持つ Roxtec 止水シールのメリットが最大限に活かされました。 電力供給を中断することなく、異なるケーブルや配管の外径に合わせた調整が簡単にでき、取り付け作業を迅速に終えることができました。 取付け面が湿った状態や流水下でも、Roxtec UG™ シールは効率的に施工可能で、ダウンタイムが最小限に抑えられます。

施工後は、Roxtec エンジニアが防水・防湿試験を行い、長期にわたる安定的な設備稼働を保証してくれました。 設計・施工から将来のメンテナンスまで、Roxtec はライフサイクル全体にわたるサービスを提供しています。

顧客の満足

工事完了後、BASF 社の現場スタッフは次のように話してくれました。 
「これまで雨季には、ケーブルピットの浸水により頻繁に設備故障や生産中断が発生し、改修工事の際には壁を壊す必要がありました。 地下空間は狭く、施工作業は困難でした。 しかし、Roxtec のを導入したことで、浸水の問題は完全に解消されました。 Roxtec チームの高いプロ意識と献身的な対応により、全工程が効率的に進み、安心感を得ることができました。」

Roxtec が選ばれる理由

• 長期にわたる止水効果
• 修繕・改修案件での豊富な実績
• 現場での技術サポート
• 増設などの「将来に備えた」機能