異常気象や海面上昇は、重要な通信インフラにとって脅威となりつつあります。近年、世界中にある何百ものデータセンターで浸水や洪水に対する保護が必要になっています。 運用信頼性を維持し、ダウンタイムのリスクを低減することが重要課題です。
ダウンタイムにより、事業主と運営会社には大きなコストが生じます。 データセンターの稼働停止により生じる平均的なコストは 、740,357 USドルに上ります。 ダウンタイムの原因で最も一般的なものは、気象に関連するものです。
浸水によるダウンタイム
自然災害でも洪水を伴うものは、大きな経済的損失が発生します。 大きな損失が出た例としては、2012 年のハリケーン・サンディによる米国ニューヨークのデータセンターで稼働停止です。また2015 年には、英国リーズで豪雨により通信設備に障害が生じました。どちらの場合も、復旧に数日かかりました。 それほど極端な降雨でなくても、水は事業運営を脅かす障害を引き起こす可能性があります。
恐ろしい未来予測
沿岸や河川で起こる洪水の頻度が高まることで、電線、鉄塔、データセンター、電話局、基地局、交換局など重要な設備が損傷を受けると予想されます。 2030 年までに、235 ものデータセンターが海面上昇の影響を受けるとの予測があります。
さらなる強靭化が必要
それでは、重要なインフラを守るために何ができるでしょうか? Roxtec のシーリング専門家 Jason Hood (インフラ部門 前グローバル・マネージャー) が、強靭化のための3つの対策を提言します。
- まずは、最初から正しい場所の選定。 データセンターは、低リスクな場所、つまり高い地下水面と長期的な湿度の影響を受けづらい場所に建てましょう。
- 設備全体を保護するように設計。 発電機、開閉装置、ファイバー網などすべての機器設備において、湿気や部分放電のリスクから保護することが重要です。
- 効率的なシーリングソリューションの採用。 配線や配管が引込まれる全ての貫通開口部のシール処理にはベストプラクティスを適用しましょう。
もっと詳しい情報をご希望ですか? シーリング専門家 Jason Hood の資料『Water mitigation in data centers. Preparing for natural disasters and climate change. (データセンターにおける水害の軽減 - 自然災害と気候変動への備え)』をご一読ください。いかにダウンタイムを回避するか解説いたします。