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いくつもの脅威からデータセンターを保護

Roxtec と安全に関する Data Centre Dynamics の特集

いくつもの脅威からデータセンターを保護

Data Centre Dynamics (DCD) は、安全性、持続可能性、気候変動の課題に関して Jason Hood (データセンター & ライフサイエンス部門 前グローバル・マネージャー) に興味深いインタビューを行い公開しました。 より多くの方と共有したいので、ここにインタビュー内容を掲載します。

Protecting life and assets

Roxtec の Jason Hood (データセンター & ライフサイエンス部門 グローバル・セグメント・マネージャー) をむかえ、専門メーカーおよびサプライヤーとしての Roxtec の役割について話を聞いた。

Hood によると、Roxtec の基礎となる中心的な考えは、 「安全」だ。 Roxtec の創業者は、市場で使われている他の配線や配管シールには課題があることを経験し、スウェーデンにある自宅ガレージで最初の製品コンセプトを開発した。 当時、既存の製品はさまざまな理由で故障しやすかったと Hood は振り返る。 Roxtec は、安全というコンセプトを基礎として事業を続けてきた。そして、生命と資産の安全を守る価値の高いソリューションを提供することを目指している。

10年以上に渡り Roxtec で働いている Hood は、幅広い産業に関わりながら事業開発の貴重な経験を積んできた。 現在は、インフラ部門の一部として、データセンター、ライフサイエンス、半導体、高度先進施設に注力している。

今回 Hood には、データセンター業界における Roxtec の役割とは何か、Roxtec はどのように事業展開してきたのか、気候変動にどう取組んでいるかを聞いてみたい。

Starting something new

まず、Roxtec の始まりと、そして企業ミッションとコアバリューが事業展開とともにどう発展してきたのか Hood に話してもらった。 Roxtec の核心は、生命と資産の保護にある。 最初は造船業界から始まった。Roxtec のチームは、重要インフラと人々を保護することの重要性をすぐに理解した。 想像できる通り、この業界の要求基準は非常に高い。海軍の案件はなおさらだ。 この経験により、Roxtec は新しいマーケットへと展開することができた。例えば、データセンターのような、Roxtec の中心的ミッションと合致する目標や目的を持つ産業などだ。

製造業は競争の激しい分野で、データセンター業界では競争が一層激しくなっていると Hood は見ている。 Roxtec の競合他社の多くは、水や埃などどれか一つの脅威に焦点を当てがちだと強調する。 Roxtec が提供するのは、複数の脅威に対して長期にわたり維持できる保護、そしてさまざまなタイプのデータセンターに適用できるソリューションだと Hood は話す。

「私たちは、よりフィットする相性のよい産業を探しています。データセンターもその一つです。」

Hood は、自社のミッションと最先端インフラ産業との関わりについて興味深い指摘をしている。このような施設はほとんど無人で運用されているので、生命の保護よりもインフラ設備の保護の方に重要性は傾く。 この点は、Roxtec のような企業にとって機会と課題の両方をもたらす。 遠隔地のインフラでも、依然として火、水、塵埃などから保護する必要がある。しかし、どのように運用し保護するかは、施設の人員配置によって異なる。

A global outlook

グローバル企業であるがゆえの課題もあるが、それを補って余りあるほど非常に多くのチャンスがあると Hood は言う。 この機会を生かせるところが、Roxtec の大きな強みの一つだ。 Roxtec は、世界中に現地法人があり、さまざまな地域の顧客へ容易に現地サポートを提供できると Hood は言う。 そして、各地の顧客をサポートできるよう、現地に根ざしたバリューチェーンの構築にも注力している。

全地域一丸となって協力しながら、設備資産の安全と保護を最優先に尽力することこそがグローバル企業としての Roxtec のミッションであると Hood は何度も強調する。 Roxtec は、より安全な環境を構築して顧客のリスクを低減し、重要インフラの保護に貢献したプロジェクトの実績が数多くある。

Hood が関わったプロジェクトの多くは、顧客側がインフラ設備の保護の必要性を過小評価していたことがきっかけで生まれた。 彼は、インフラ設備に必要な保護対策について十分検討しなかったことを後悔する顧客の会話をよく思い出す。 変化し続けるデータセンター業界の要求、地域性が運用と保守に与える影響について、業界を啓蒙する役割が Roxtec にはあると Hood は考えている。

「私たちはお客様をサポートするためにいますが、私たちの行うことの大部分は、潜在的な脅威をお客さまが理解できるよう、業界を啓蒙することです。」

How to tackle climate change

世界が直面する最も深刻な課題の一つである気候変動に対して、Roxtec がどのような役割を果たし、どう取組んでいるか Hood に尋ねた。 Hood によると、Roxtec が戦略的に製品導入を進めているのは、将来の変更や増設を見越して設計されたデータセンターのなかでも高リスクの地域にある施設だ。特に海面上昇や高い降雨量のリスクがあり、水害からの保護が必要な地域のデータセンターを主に対象としている。

さらに、Roxtec は自社の二酸化炭素排出量削減にも取り組んでいる。 Roxtec は、自社サプライチェーンのデータを収集・分析して、二酸化炭素排出量を削減または排除できるところがないか特定するため、社内に持続可能性フォーラムを立上げた。 このフォーラムは、改善できる可能性がある分野をすでに3つ特定している。 その分野とは、 製造段階でエネルギー消費を削減すること、航空貨物輸送を最小限に抑えること、再生可能エネルギーを購入することだ。

持続可能性フォーラムは、これらの領域を Greenhouse Gas Protocol (GHG プロトコル) に基づいて監視する。そして、Roxtec が環境に与える影響をさらに減らせるよう、改善できるところを見つけ活動を継続すると Hood は話す。

産業全体を見渡すと、気候変動に対して行動を起こすだけでなく、重要インフラを保護するために対策を講じることへの意識と責任の持ち方が変化してきていると Hood は見ている。 配線や配管貫通部のような箇所の処置についても、無関心な態度から熱心なものへと変化が見られたと Hood は話す。 時間の経過にともない市場が変化してきたことで、Hood と Roxtec チームが応えるべきニーズが、産業への啓蒙活動、重要インフラを保護できる将来を見越した柔軟な製品の提供へと変わったことが分かった。

「この変化により、市場へのアプローチは断固とした態度で行うこと、そして取組み続けることで成長できることを私たちは学びました。 そして最も重要なことは、私たちが自分たちの強みを理解し、その強みを継続的に使ってくれるお客様へのサポートにどう生かすかを学んだことです。」

(datacenterdynamics.com)

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DCD の運用に関する資料

Data Centre Dynamics (DCD) は、安全なシーリングと浸水被害の軽減に関して特集した 16 ページの参考資料を作成し公開しました。 この資料を共有しますので、ぜひご覧ください。 PDF は無料でダウンロードできます。データセンターを保護するための対策を学びましょう。

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